第4回 生活科学系コンソーシアムシンポジウム「これからのくらしに家政学が果たす役割 ―資格士養成教育での展開―」

趣旨

 現在の社会は、高度成長期の経済性や利便性を優先する考え方の社会から、人がそれぞれの価値観で生活を築き、幸福感を感じ、精神的充足感を満たす生活をより重視する社会になってきています。

 家政学分科会では平成25年5月に「大学教育の分野別質保証のための教育課程編成上の参照基準 家政学分野」を表出しました(http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-22-h130515-1.pdf)。ここでは、人の暮らしや生き方は、社会を構成する最も基盤となる部分であることから、「家政学は、すべての人が精神的な充実感のある質の高い生活を維持し、生き甲斐を持って人生を全うするための方策を、生活者の視点に立って考察し、提案することが目的である。」と記載しています。

 人間は時代や社会状況の変化とも相互に関連しながら個人や家族の価値を堅持し、主体的で創造的な生活を目指しており、その実現に向けての支援の役割を家政学は担っています。

人間の生活に関わる生活支援のための具体的な職業としては、教員、医師、看護師、保健師、保育士、管理栄養士・栄養士など多数あり、それぞれの養成機関において国家資格取得のための教育が行われ、専門分野についての知識や技術を修得させています。

これらの資格取得者は、専門家として生活者と直接に接して生活支援を行うことが求められますので、そのためには、専門分野の知識・技術のみではなく、支援の対象とする人を生活者として捉えるために「人のくらし」についての知識と考察力やコミュニケーション能力も必要であると考えます。

 そこで、それぞれの資格士養成教育に携わっていらっしゃる各専門領域において、「人との関わり」や「人のくらし」と専門分野を繋げる視点での教育についての現状をお話しいただくとともに、実施にあたっての課題や限界、家政学に期待することなどについてお話しいただきたいと思います。

第4回生活科学系コンソーシアムシンポジウムポスター2015 (PDF)

日時 2015年12月20日(日) シンポジウム13:30~17:30  交流会17:40~19:10
場所 お茶の水女子大学 本館306(シンポジウム)  本館103(交流会)
プログラム
13:30 開会の辞
13:35~

シンポジウム趣旨説明 5分

講演 各50分(5分間の質疑応答を含む)

・医師養成教育の立場から(13:40~14:30)
-医学・医療への家政学の果たす役割-
  白鳥敬子
(日本学術会議21,22期会員、23期連携会員、東京女子医科大学消化器内科・教授)

・看護師(保健師)養成教育の立場から(14:30~15:20)
-その人らしい生活と健康-
  片田範子
(日本学術会議21,22期連携会員、23期会員、兵庫県立大学看護学部看護学研究科長・教授)

・管理栄養士・栄養士養成教育の立場から(15:20~16:10)
-食の営み・食環境をどうとらえ、教えるか-
  武見ゆかり
(日本学術会議21,22期連携会員  女子栄養大学栄養学部・教授)

・保育士養成教育の立場から(16:10~17:00)
-育てられている時代に育てることを学ぶ-
  金田利子
(東京国際福祉専門学校 子育て支援学科専任教員・静岡大学 名誉教授)

17:00~

ディスカッション 30分

17:30 閉会の辞
17:40~19:10 交流会