公開シンポジウム「健康栄養教育を担う管理栄養士の役割」

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2002年の栄養士法では、管理栄養士の資質として「ものから人へ」から「対人専門職」に見直され、教育内容が食べ物を扱う分野(食品学・調理学など)から医学関連知識や臨床栄養学分野を重視した内容に改正されました。健康・生活科学委員会 家政学分科会では、この改正の実施から20年経過した現在、改正内容が社会のニーズに合致した管理栄養士の養成につながっているか検証を行いました。また、管理栄養士の資格を有する多くの人材が毎年、輩出されていますが、生活習慣病を予防し、健康で充実した生活をおくるための支援への役割が十分果たされてないと評価しました。

そこでこれらの課題を踏まえ、健康・生活科学委員会 家政学分科会から提言として「健康栄養教育を担う管理栄養士の役割」を2020年7月27日に表出しました。疾病予防に寄与できる管理栄養士の資質の修得のための教育内容の見直しや管理栄養士の活躍の場の必要性が骨子となっています。

提言の内容を知っていただき、管理栄養士の在り方、その教育内容について関係行政機関、教育機関に対し、現代社会の健康栄養教育を担う管理栄養士の役割を課題として共有化していただくことを目的としてシンポジウムの開催を計画いたしました。

 

主 催 :日本学術会議健康・生活科学委員会家政学分科会

後 援 :日本生命科学アカデミー

日 時 :2021年10月16日(土)13:30-17:00

開催方法:オンライン(Zoom)

参加人数:講演者等 7名、その他の参加者 106名

 

13:30~13:35

挨拶

杉山 久仁子(日本学術会議第二部会員、横浜国立大学教育学部教授)

13:35~14:05

「提言にあたって」

小川 宣子(日本学術会議連携会員、中部大学応用生物学部教授)

14:05~14:45

「我が国の栄養問題の変遷と管理栄養士の役割」

中村 丁次(神奈川県立保健福祉大学学長,公益社団法人日本栄養士会会長,

一般社団法人日本栄養学教育学会 理事長)

14:45~15:25

「管理栄養士教育にどのようにして実践知を取り入れるか-実践の視点から-」

榎本 眞理(愛知学院大学心身科学部教授)

15:25~16:05

「これからの管理栄養士の役割と教育養成への期待」

清野富久江(厚生労働省健康局健康課栄養指導室室長)

16:05~16:55

全体討議

16:55~17:00

閉会の辞

守隨 香(日本学術会議連携会員、共立女子大学家政学部教授)